2020年1月の記事

令和2年新年のごあいさつ  会長 堀 博彦

 明けましておめでとうございます。

  旧年中は、当協会の事業に格別の協力をいただきましたことに対し、改めて御礼申し上げます。

 大田建設業協会は、昨年7月、島根県から「平成30年島根県西部地震及び豪雨災害」への対応と地域貢献活動を評価いただき、特別表彰を賜りました。ご苦労いただきました会員の皆様方に、厚く御礼申し上げます。

 さて、元号が令和と改まり、初めての正月を迎えました。

明治維新以来、明治、大正、昭和、平成そして令和と、この150年間で五つの元号を経てまいりました。

我が大田市も、終戦後の昭和二十三年には、旧安濃郡、邇摩郡など三十近い町と村を併せて、約8万人と県全体の約9%の人口を抱えておりましたが、70年余りを経て、昨年12月の推計人口は32,759人と当時の約4割に減少し、県全体の約5%となりました。

こうしたなか、山陰自動車道の整備が着々と進んでおり、大田市をめぐる環境は日々変化しております。

 一方、公共事業の動向における大田建設業協会の受注額は減少傾向が続くなか、昨年12月末では、前年と比較し約8割に減少しております。

 我が国を取り巻く状況は、内外ともに大きな変動、変革の時代を迎えております。更に、将来にわたり人口の減少は避け難い事実ですが、地域間の良好なバランスを取ることが何よりも大切であると考えております。

 

 島根県においては、丸山新知事のもと、「島根創生計画」において、産業の振興、子育て支援・環境の充実、中山間地域対策などが示されたところであります。

 大田市においても、ほぼ同様の方針で臨まれております。

しかし、これらの目標を実りあるものにしていくうえで大切なことは、三つの「安」ではないかと考えております。

一つ目は、「安全」。二つ目は「安心」。更に、三つ目は「安定」した仕事と暮らしです。

「安全」と「安心」の二つは、我々建設業も担うべき役割でありますが、そのためには、「安定」すなわち一定の公共事業費の確保が必要不可欠であります。

今後とも、大田市を住み易くまた将来的に持続可能な地域としていくため一定の公共事業費の確保が必須条件であると考えております。

 

 さて、暦が一巡し、「子年(ねずみどし)」となりました。

大黒様(大国主命)と俵とネズミの置物や絵柄はよくご承知のことと存

じます。『古事記』には、大国主命が島根県の由来でもあるここ「根

国」において、ねずみの機転で危機をまぬがれられたという逸話があ

ります。このように、ねずみは、五穀豊穣や災難避け、更に子孫繁栄の

象徴とされております。

今年5月末には、大国主命ゆかりの島根県のここ三瓶山において、新しい天皇陛下をお迎えし「第七十一回全国植樹祭」が催されます。

かつて、昭和46年4月の昭和天皇・香淳皇后の行幸啓以来の重要行事であり、我々大田建設業協会においても、これまで会場の準備等に鋭意あたっておりますが、植樹祭の成功を心から祈念するものであります。

皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。


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